ベルギー代表で活躍したエデン・アザールの、代名詞ともいえるドリブルを中心にしたスーパープレイ集の記事です。2020年に紹介していた動画は見られなくなってしまったため、プレミアリーグ公式チャンネルが公開している、チェルシー時代のプレー集に差し替えました。
動画:10 Minutes That Proves Eden Hazard Is One Of The Premier League’s Greatest(約10分)/提供:Premier League
アザールはチェルシーでプレミアリーグを2度制し、2014/15シーズンには年間最優秀選手にも選ばれました。その後レアル・マドリードへ移籍し、2023年に現役を引退しています。
アザールの3つの注目ポイント
1. ボールの置きどころ
多くの選手は、ドリブルで相手と向き合うとき「相手・ボール・自分」の順にボールを置きます。ところがアザールは「相手・自分・ボール」の順に置くことが多いのです。つまり、ボールと相手の間に自分の体を入れてドリブルしているんですね。
これをされると、守る側は本当にボールを奪いにくくなります。まずボールが見えにくいうえに、攻撃側の体がじゃまになって近づけません。無理に足を出せばファウルになるので、少し回り込んでボールを取りにいこうとします。そのタイミングを見計らったように、アザールは逆を取ってかわしてしまうのです。
アザールがよく使う、自分の体の後ろを通してボールを動かすクライフターンや、クリロナチョップは、まさにこのボールの置きどころがあってこそのフェイントだと思います。
2. フィジカルの強さ
動画を見ればすぐに分かりますが、アザールはフィジカル、特に腰回りがとても強い選手です。相手にぶつかられても、逆にはね返すくらいの強さがあります。日本の選手で例えるなら、中田英寿さんのドリブルを、もっと重心を低くしたような感じでしょうか。あれだけ低い重心のまま、しっかり前を向いて、まわりを見ながら走れるのは本当にすごいことです。
3. スピードの緩急
アザールは、難しいフェイントをたくさん使うわけではありません。それでも、相手を次々と抜き去ることができます。その秘密は、ボールの置きどころとスピードの緩急にあると思います。スピードを落としたときは、ボールを相手から遠い場所に置いて引きつけ、相手がいちばん近くに寄ってきたところで、一瞬のスピードで突き放す。この緩急は、本当に強力な武器です。
今日からできる練習メニュー
体を入れてキープ→逆を取る(2人/ボール1個・マーカー8個/10分)
5〜6m四方のエリアを作り、左右の辺にマーカー2個ずつでゲートを作ります。攻撃側は「相手・自分・ボール」の順になるように、体を相手とボールの間に入れてボールをキープします。守備側がボールを取ろうと回り込んできたら、その逆へ切り返し、一気に加速してどちらかのゲートを通過できたら成功です。30秒ごとに攻守を交代しましょう。最初は守備側が7割くらいの力で、慣れてきたら本気で奪いにいくと、より実戦に近づきます。
参考動画:相手に負けない体の使い方と、ボールキープの練習方法を日本語で教えてくれる動画です。
動画:【ボールキープ】これで奪われない。負けない身体の使い方とボールキープの練習方法を教わりました/提供:ぱんだ兄弟 Panda bros.
まとめ
ボールの置きどころ、フィジカルの強さ、そしてスピードの緩急。アザールのドリブルは、派手なフェイントがなくても相手を抜けることを教えてくれます。皆さんのドリブル技術向上のお役に立てれば幸いです。
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